株主・投資家の皆様へ

ごあいさつ

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り
厚くお礼申し上げます。
さて、このたび当社グループの第43期
(2020年4月1日から2021年3月31日まで)が終了しましたので、
ここに事業の概況をご報告致します。

代表取締役会長 青木 達也 代表取締役会長青木 達也

第43期の概況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、前年より5大陸すべてに拡散し、その後変異株を派生しつつ爆発的流行を続ける新型コロナウイルスの影響により、2回にわたる緊急事態宣言とまん延防止等の経済抑止措置の実行を強いられ、個人消費の低迷や企業収支の悪化など厳しい状況で推移いたしました。各種政策効果や海外経済の改善により、個人消費や輸出に持ち直しの動きが見られましたが、本格的な回復には至っておらず、依然として不透明な状況が続いております。このような環境の中、持ち帰り弁当事業では、ビジネスの中心に据えている『食に対する安心・安全への「こだわり」』を従業員に対して徹底する一方、積極的な商品開発、デジタルプラットフォームの利用及び不採算店や販管費の見直し等を推し進めて、企業価値の一層の向上を目指してまいりました。店舗委託事業においては積極的な新規出店、優良物件の仕入れ及び不採算店の解約等による利益の向上を図り、店舗管理事業においては収益機会を増やすことに注力してまいりました。
 当連結会計年度の業績は、売上高351億26百万円(前年同期比25.9%減)、営業利益4億0百万円(同57.7%減)、経常利益9億12百万円(同26.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益70百万円(同94.4%減)となりました。売上高に関しては持ち帰り弁当事業の既存店売上は前年同程度を維持したものの、新型コロナウイルス拡大の影響は甚大で、持ち帰り弁当事業のイベント外販、店舗委託事業、店舗管理事業、仕出料理事業及びフレッシュベーカリー関連事業の売上減少は避けることができず、前年実績を下回ることとなりました。その一方、各事業会社の適切かつ迅速なコスト削減への取り組みによって、一定水準の営業利益及び経常利益を確保しております。また、親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、フレッシュベーカリー関連事業の売却損、新型コロナウイルスの影響による収益低下で繰延税金資産の取崩しを行ったこと及び一部固定資産の減損を行ったことにより前年実績を下回ることとなりました。


第44期の見通し

 次期の見通しにつきまして、昨今の新型コロナウイルスの影響により、当社グループをはじめとする中食・外食業界を取り巻く外部環境は大きく変動いたしました。現在においてもこの変動は継続中であり、今後も様々な影響を社会全体に与え続けると考えられます。
 当社グループは、新しいマーケットを開拓し続けることが成長のために必須と考え、それぞれのグループ事業の機動的かつ自律的な経営体制構築を促し、環境変化に対する柔軟性や対応力を兼ね備えた自己変革型企業群の形成を通じて、企業価値の最大化を目指してまいります。
 まず持ち帰り弁当事業では、外食自粛に伴い中食需要が拡大する一方で、外食店によるテイクアウトサービスの急増もあり競争が激化しております。そのような中にあっても『お店で手づくり、できたてのあたたかいお弁当』という強みを持つ本事業は依然強い優位性を保持し、新型コロナウイルスの影響下にあってもさらなる成長余地があると考えておりますので、これまで以上に新マーケット・新商品開発に積極的に注力してまいります。またモバイルオーダーやキャッシュレス決済等のデジタルプラットフォームの一層の活用で、お客さまの利便性と店舗の生産性の向上に努めてまいります。
 次に、店舗委託事業では、外食自粛による一時的な売上高の減少はやはり避けられない情勢でありますが、委託店舗オーナー及びビルオーナーとの連携を緊密にして空室の抑制に努めるとともに、低採算店舗の選別による物件稼働率の向上に注力し、キャッシュ・フロー重視による事業の安定化を図り好立地の優良店舗を多数仕入れる好機ととらえております。短期的には出店数は減少すると見込まれますが、新規出店意欲が復活次第、より大きなアドバンテージをもって出店数の増加に努めてまいります。稼働率を高水準に維持することを通して安定した利益の獲得を図ってまいります。
 店舗管理事業においては、複数の商業ビルの購入及び「TRUNKシリーズビル」の竣工を行っており、成長戦略の一つである不動産ファンド事業の展開を図っております。あわせて、不動産ファンド事業を強化するために、専門人財の増強及びライセンス(第二種金融商品取引業、投資助言・代理業)の取得をいたしました。これにより、店舗委託事業との連携強化が、より強固なものとなります。
 物流食品加工事業においては、お客さまの幅広く様々なニーズにお応えし、生産能力と開発力を強化した工場で生産された安心・安全な製品を、信頼される物流サービスでお届けしてまいります。
 仕出料理事業においては、百貨店への弁当・惣菜の催事出店を継続して行い、また新たな取り組みとして、夏季には百貨店における弁当・惣菜の常設店を出店する予定です。また今後は、グループ企業とのシナジーで、シェア拡大を目指してまいります。